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郷土のめし 古くからの名物   茨木の凍みコンニャク

凍みコンニャク、江戸時代からある保存、携行を考えた乾燥コンニャクだ。このコンニャクを作る為には冷凍庫の無い時代、自然の環境を利用して作るには条件があった。
 ・夜間に凍結するほど冷え、日中は溶け出さなければいけないので日照がよく、乾燥させるために
  雨の少ない、風が強くない(強いと乾燥しすぎる)という自然条件を満たさなければならない
この条件を満たす日本でも数少ない場所が茨木県奥久慈地方である、しかも生産できるのは厳寒の
12月中~2月だけという。製造法はとても手間がかかっている。
 ① 生コンニャクをすりおろして撹拌、木枠で固めて煮る、薄くハガキ大にスライスして
   石灰水に数日つける
 ② 田畑にワラを敷き詰め、ハガキ大のコンニャクを並べて水をかけ夜間に凍らせる
 ③ 日中の日光で自然解凍、又水をかけて時々表裏をかえし夜間に凍らせる
 ④ この作業を一か月程度繰り返して最後にしっかり乾燥させる
 ⑤ コンニャクの水分が抜け灰色から白色になったスポンジ状態の凍みコンニャクの完成
気の遠くなるような作業で、厳寒の厳しい時の作業という事で今では3軒しか生産者がいないという
貴重な食品だ。コンニャクにしてはいい値段だと思ったが、この製造法を聞くとうなずける値段だ。
この凍みコンニャク、無数の穴が開いた状態なので煮物などにすると味が浸みこんで非常に美味い。
又、食感は肉に近く肉が食べられないお坊さんは喜んで食べた事だろう。

  凍みコンニャク1.jpg

  今では冷凍機能のある冷蔵庫があるので似たものは家庭でも出来るが、出来上がりは自然の中で
作ったものとは程遠い。奥久慈で作った凍みコンニャクは湿気を避けると50年も保存出来るとか。
先人の知恵と努力には、ただ脱帽。

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